ウールフェルト
一般的なポリエステルフェルトは、ウールと比較すると繊維自体が弱く絡ませるためにニードルパンチで傷を付けてしまいます。
縮絨仕上げは熱で縮むウールの特性を利用して繊維同士を絡ませ凝縮するため格段に高い強度です。
既に縮めてあるので縮みを気にする必要がなありません。
優しく力を加えないように気を付ければ手洗いをすることも可能です。一部染色加工した生地を使用していますので色移りにご注意ください。
人工皮革(ウルトラスエード)
皮革のような強さ・風合いを持ち、フェイクレザーのような剥離もなく、水洗いも可能です。
産業廃棄物から回収された再生ポリエステル樹脂から紡がれた極細繊維を使用して作られています。
環境負荷の少ないリサイクル性のある生地で、上質なスエードのような滑らかさ、レザーのような丈夫さ、手入れのしやすさを持った高機能でサスティナブルな人工皮革です。
和紙
和紙に使用する楮(こうぞ)はコットンに似た長い繊維で、それを縦横に絡めて作成されているためパルプ紙よりも強度・防水性に優れた植物のフェルトのようなものです。
さらにこんにゃく糊を塗り揉み加工で強度と柔軟性を高めています。
10匁のはがきほどの厚さです。
天然素材のため黒い粒がありますが品質に問題はありません。
初めは張りがありますが霧吹きで湿らせて揉みしわを増やすことで硬さを調整できます。
優しく力を加えないように手洗いをすることも可能です。濡れた状態ですと強度が弱まり破れやすくなるため注意してください。
八重桜ブロックのみ”二層紙”を使用しています。これは二枚の和紙を貼り合わせて一枚にしたもので使用により剥離していくことがありますが、組み合わせていれば分離することが無く花が開くように華やかな印象になります。
気になる場合は接着剤で貼り合わせられます。
樹脂加工織り生地
特殊な樹脂加工で強度を高め、裁ち切りでもほつれにくくした織り生地です。
デニムなどの太い繊維の織目の詰まっていない生地は端がほつれてしまいますが使用には問題ありません。生地の味として経年変化を楽しんでください。
細い繊維の織目の詰まった生地は強い負荷を掛けなければほつれません。
洗濯、ドライクリーニング、アイロンがけを行っても加工は取れないため手入れも簡単です。
衣服を制作する際の廃棄される裁断くずや、丈詰め補正でカットした端切れ布からでも製作することが可能です。
厚みのある生地はものによって使用により先端がカールするものがあります。(気になる場合はアイロンで直すことが出来ます。)
樹脂加工織り生地の各生地説明
“織り生地注意点”
DEEP GREEN・NAVY DENIM・BROAD BLACKは素材の特性上使用していると先端がカールして有機的な印象になりきます。
アイロンを掛ければ一時的に元に戻ります。
ほつれにくい加工をしていますが、NAVY DENIMとGLITTER GRAYとORGANDIE TURQUOISEは
繊維が太さや目の大きさが理由で使用によりほつれてきます。生地の味としてお楽しみください。
生地の選び方
馴染みのない生地が多いかと思いますので以下のチャートと表を参考にされてください。
チャートと表の詳細は下記記事を御覧ください。
分かりやすい生地の選び方|MAKOTO IWAKI (note.com)
ブロックアクセサリーの洗濯の仕方
基本的にブロックアクセサリーは洗濯出来ます。
ただ、普通の衣類の様に洗濯機に入れて、乾燥機にかけてというほどお手軽ではありません。
各素材ごとのお手入れ方法を下記noteの記事に記載しています。
ブロックアクセサリーの洗濯の仕方・シワ取りの仕方|MAKOTO IWAKI (note.com)